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境内のご案内

京都では珍しい道路に面した「二王門」(京都3大門のひとつ)より足を一歩踏み入れると、広大な境内には国宝の「金堂」をはじめ、重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」や、御殿内の「遼廓亭」「飛濤亭」などがあります。皇族や貴族とのゆかりが深かったため「仁和寺御殿」といわれる御所風建築物が特長です。

境内全体図

●伽藍

二王門(Niomon)

二王門(Niomon)

重要文化財
仁和寺の正面に建つ巨大な門。高さは18.7mで重層、入母屋造、本瓦葺。門正面の左右に阿吽の二王像、後面には唐獅子像を安置します。同時期に建立された知恩院三門、南禅寺三門が禅宗様の三門であったのに対し、平安時代の伝統を引く和様で統一されています。

金堂(Kondo)

金堂(Kondo)

国宝
仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂。慶長年間造営の御所 内裏紫宸殿を寛永年間(1624〜43)に移築したものです。現存する最古の紫宸殿であり、当時の宮殿建築を伝える建築物として、国宝に指定されています。堂内は四天王像や梵天像も安置され、壁面には浄土図や観音図などが極彩色で描かれます。

五重塔(Gojunoto)

五重塔(Gojunoto)

重要文化財
寛永21年(1644年)建立。塔身32.7m、総高36.18m。東寺の五重塔と同様に、上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿が特徴的です。初重西側には、大日如来を示す梵字の額が懸けられます。 塔内部には大日如来、その周りに無量寿如来など四方仏が安置されます。中央に心柱、心柱を囲むように四本の天柱が塔を支え、その柱や壁面には真言八祖や仏をはじめ、菊花文様などが細部にまで描かれています。

御影堂(Miedo)

御影堂(Miedo)

重要文化財
鐘楼の西に位置し弘法大師像、宇多法皇像、仁和寺第2世性信親王像を安置します。御影堂は、慶長年間造営の内裏 清涼殿の一部を賜り、寛永年間に再建されたもので、蔀戸の金具なども清涼殿のものを利用しています。 約10m四方の小堂ですが、檜皮葺を用いた外観は、弘法大師が住まう落ち着いた仏堂といえます。

観音堂(Kannondo)

観音堂(Kannondo)

重要文化財(平成24年12月から平成30年3月まで修理)
入母屋造、本瓦葺で前後に向拝が付き、たち(軒までの高さ)の高い建物です。本尊は千手観音菩薩で、脇侍として不動明王・降三世明王、その周りには二十八部衆が安置され、須弥壇の背後や壁面、柱などには、白衣観音をはじめ仏・高僧などが極彩色で描かれています。内部は通常非公開とされ、現在も仁和寺に伝わる法流の相承などに使用されています。

御殿

白書院(Shiroshoin)

白書院(Shiroshoin)

宸殿南庭の西側に建立。襖絵などは、昭和12年(1937年)に福永晴帆(1883〜1861)画伯による松の絵が部屋全体に描かれています。

南庭(Dantei)

南庭(Dantei)

宸殿の南側にあることから南庭と呼ばれています。庭内には左近の桜、右近の橘が植えられ、その前方に白砂と松や杉を配した、簡素の中にも趣のある庭といえます。

宸殿(Shinden)

宸殿(Shinden)

儀式や式典に使用される御殿の中心建物で、寛永年間に御所から下賜された常御殿がその役割を果たしていましたが、明治20年(1887年)に焼失。現在は大正3年(1914年)竣工されたもの。御所の紫宸殿と同様に檜皮葺、入母屋造。内部は三室からなり、襖絵や壁などの絵は全て原在泉(1849〜1916)の手によるもので、四季の風物をはじめ、牡丹・雁などが見事に描かれています。

北庭(Hokutei)

北庭(Hokutei)

宸殿の北側にあることから北庭と呼ばれ、南庭とは対照的な池泉式の雅な庭園です。斜面を利用した滝組に池泉を配し、築山に飛濤亭、その奥には中門や五重塔を望む事が出来ます。庭の制作年は不明ですが、元禄3年(1690年)には加来道意ら、明治〜大正期には七代目小川治兵衛によって整備され現在に至ります。

霊明殿(Reimeiden)

霊明殿(Reimeiden)

宸殿の北東にみえる霊明殿は、仁和寺の院家であった喜多(北)院の本尊 薬師如来坐像を安置する為に明治44年(1911年)に建立。設計は亀岡末吉。内部は正面に須弥壇を置き、小組の格天井をはじめ、蟇股の組物などの細部に至るまで見事といえ、他の建物ともよく調和しています。また正面上に掲げられた扁額は近衛文麿の筆です。

飛濤亭(Hitotei)

飛濤亭(Hitotei)

重要文化財
第119代光格天皇(1771〜1840)遺愛の席と伝えられている茶室。仁和寺第28世 深仁法親王(1759〜1807)は光格天皇の異母兄にあたります。飛濤亭は宸殿北庭の築山にあり、入母屋造・茅葺の屋根で覆われています。内部は四畳半に台目がついた茶室と水屋の間、勝手の間で構成され、入口は躙口のかわりに貴人口が設けられています。また壁には長いすさが散らされ、落ち着いた雰囲気が漂います。

遼廓亭(Ryokakutei)

遼廓亭(Ryokakutei)

重要文化財
霊明殿西側に立地する建物で、仁和寺門前堅町より移築されたもの。
内部は二畳半台目の茶室、四畳半の水屋と広間、控えの間・勝手の間で構成され、葺下し屋根の下に袖壁を付け、その中に躙口を開きます。また、壁は黒に近い錆壁や長いすさが散らされる所など、全体の意匠は織田有楽斎好みの「如庵」とも似ています。

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